- 公務員がつまらないのは、単調で生産性がないから
- 新しい働き方への志向で公務員人気は低迷中
- つまらないなら、行動しないと現状を打開できない
- 公務員を続けながらスキルの習得と資産形成をしよう
- スキルと資産があれば多くの道が切り開ける
- ブログでスキル習得、NISAで資産形成がおすすめ
「安定した仕事を選んで、自分は一体何がしたかったんだろう…」
給料は良くも悪くもない、福利厚生は充実。でも、毎日同じことの繰り返しで、未来へのワクワク感が全くない。
- やりがいがない…
- もっと稼ぎたい!
- このままじゃダメだ…
- 新しいことに挑戦したい!
こんな風に考えている公務員は、私を含めたくさんいると思います。この記事では、公務員がつまらないと感じる理由を紹介し、前向きになれる打開策を紹介していきます。
結論、公務員を続けながらスキルアップと資産形成に取り組むことが最適解です。
「今の仕事に悩んでいるけど、どうすればいいのか分からない」と感じている方は、ぜひ最後までお読みください。あなたに合った解決策を見つけるヒントになるはずです。
公務員がつまらないと感じる5つの理由
公務員の仕事がつまらないとは言いませんが、公務員の仕事がつまらないと感じる人は多いです。以下がその理由です。
やりがいがない
多くの公務員は、以下の理由から仕事にやりがいを実感できず、仕事がつまらないと感じます。
- 誰の役に立っているのか分からない
- 単調な事務作業
- 社会貢献性を感じにくい
- 理不尽な電話対応や窓口対応
公務員の仕事は、多くがデータ入力や連絡調整、許認可などの単調な作業です。誰かに感謝されることもなければ、社会の役に立っていると実感できないことも多いです。時には理不尽なクレームへの対応もしなければならず、一体何のために公務員をしているのか分からなくなることがあります。
生産性がない
公務員の仕事は生産性とは無縁です。民間企業は、利益を出して企業を成長させるという目的がありますが、公務員は利益を出す必要がありません。
前例踏襲で当たり障りのない公共サービスを提供し、貴重な時間とお金を消耗する毎日になりがちです。何か新しいことを始めるワクワク感や野心も生まれません。
「この事業や仕事に何の意味があるんだろう」と思いながら仕事をする虚しさを持つ人は多いでしょう。
ルーティーン業務
変化のない毎日の業務にうんざりして、仕事がつまらないと感じる人も多いです。
- データ入力
- 資料作成
- 予算管理
- メール・電話対応・窓口対応
- 会議参加・議事録作成
一定の行政サービスを提供するためには必要な仕事ですが、同じことの繰り返しで創造性を活かせる仕事ではありません。やりがいや達成感を求めるために創意工夫するような仕事でもないため、つまらない仕事であると感じるのは無理もないでしょう。
スキルが身に付かない
公務員の仕事を続けていると、ある程度の知識は身に付きますが、スキルは身に付きません。ここで言うスキルとは、自分でビジネスを展開したり、転職市場でもアピールできる以下のような実践的なスキルです。
- WEBスキル
- 営業スキル
- デジタルマーケティングスキル
- プロジェクトマネジメントスキル
多くの公務員は、法的根拠に基づいた行政手続きの知識を習得することはできます。しかし、民間企業でも即戦力として通用する実践的なスキルを身に付けることはできません。短期間での人事異動も頻回にあるため、これまでと全く関係のない部署で一から業務について学び直すことは公務員の風物詩であり、経験が積み上がらず面白さを感じられない原因になっています。
特に行政職では、専門性が身に付かないことが問題視されています。
副業禁止・制限
副業が禁止・制限されることは公務員がつまらないどころか、人生がつまらなくなる原因にもなります。副業は単にお金を稼ぐための手段ではなく、さまざまなスキルを習得して自己成長し、人生をより豊かにする手段でもあるからです。金銭や報酬以外で、副業で得られるものは以下のとおりです。
- スキルアップ
- 本業以外での多様な経験
- 人脈の拡大
- ビジネス思考
- 問題解決能力
- 自立心と責任感、向上心
- 自己実現
決まった型通りの仕事をする公務員では、経験できないような多くのことを副業で得ることができます。社会の動向や世間のトレンドを察知するアンテナの精度を磨くこともでき、本業を行う上でも視野が広がり良い効果を生み出します。
私は、ブログの運営自体は公務員時代から始めていましたが、資料作成や関係者との話題作り、企業戦略の理解などに非常に役に立ちました。
副業が禁止・制限されることで、公務員という狭すぎる業界でしか社会をみることができず、人生の豊かさを逃す可能性があります。
公務員の人気は低迷中
近年、公務員の人気は低迷中です。以下はH29年からR6年までの「国家公務員」「地方公務員」「神奈川県」の公務員試験の受験倍率です。
見てのとおり、公務員を志す受験者は確実に減っています。地方公務員試験のR5年、R6年の倍率はまだ公表されていませんが、おそらく減少しているでしょう。公務員の人気が低迷している原因として考えられるものは以下のとおりです。
- 多様な働き方への志向
- 新しい価値を生み出す企業への関心
- クリエイティブさや挑戦・変化を求める傾向
- 古い組織体系に魅力を感じない
今はSNSやYoutubeで、自由で多様な働き方をし、皆が羨むような生き方をしている人を目の当たりにする機会が増えました。公務員という硬く、単調で、自由が効かず面白みのない仕事に魅力を感じない若者が増加していることも大きな要因と言えるでしょう。
公務員がつまらない時の対処法
公務員がつまらないと感じた時の対処法には以下のものが挙げられます。
転職する
転職することで、公務員の今のつまらない仕事から物理的に離れることができます。人事異動で別の部署へ移動することを期待し続けている人もいますが、現実的ではありません。いつ異動できるか分からず、希望する部署へ異動できる保証も全くなく、時間と精神を消耗するだけだからです。
公務員の仕事全般に魅力を感じないのであれば、いっそ転職した方が今の退屈な仕事から脱却できます。しかし、以下の理由から公務員からの転職を踏み切れない人は非常に多いです。
- 安定性への不安
- 給与や福利厚生が悪くなる可能性
- 周囲の反応への不安
- アピールポイントがない
- 転職活動が面倒
安定性を求めて公務員になったのに、リスクを取って転職に踏み切れる度胸のある人は非常に少ないです。また、年齢を重ねれば重ねるほど、即戦力の優れたスキルがないと転職市場における価値がないことも転職活動から目を背ける原因の一つです。
公務員からの転職は、年齢を重ねれば重ねるほど難易度は上がっていきます。
スキルアップに取り組む
公務員がつまらないことを自覚している人は多いですが、転職するという具体的行動に移せない人がほとんどです。
- 公務員を辞める決心はつかない
- でもつまらない生活からは脱却したい
という場合、自分でスキルアップに取り組むしか現状を打破できる手段は存在しません。あなたの公務員人生を楽しませようとしてくれる親切な人は存在しません。
自分のペースで、今後確実に需要が高まっていく分野でスキルアップに臨むことは、つまらない日々に目的や目標、成長、達成感を与えてくれます。スキルを習得することで、転職の道が拡大し、今後解禁が期待される副業にも転用できます。
結果として、公務員一本の生活から脱却し、興味のある分野への転職が成功したり、フリーランスとして自由な働き方を目指せる可能性を手にすることができます。
セミリタイアを目指す
セミリタイアを大きな目標にすることで、つまらない公務員の仕事を続けるモチベーションになり得ます。
- 45歳までに資産形成してセミリタイアする
- 今の仕事はセミリタイアするために必要な生活基盤
- セミリタイアできる可能性があるならもう少し頑張ろう
というような気持ちを持つことが、公務員の仕事を続ける理由になります。最低でも65歳の定年まで目標もなく、公務員に時間と精力を注ぐことを考えると気が遠くなります。
すぐにはできないけど、セミリタイアという大きな目標を持つことは、つまらない公務員という仕事を続ける目標になります。
公務員はつまらなくても辞めない方が良い理由
「公務員はつまらない」という感情が積み重なると、「公務員を辞めたい」と思うようになります。しかし、セミリタイアを目指す場合、むしろ公務員を辞めずに続けた方が効率が良いこともあります。その理由は以下のとおりです。
なんだかんだ安定しているから
公務員は良くも悪くも安定しています。
- 法律に基づいた民間給与水準への調整
- 終身雇用(基本クビにならない)
- 経済状況に左右されにくい
- 社会的信用度が高い
民間企業では個人や会社の業績によって給与や雇用が不安定になるのは良くあることです。また、公務員の社会的信用度は恐ろしいほど高く、自動車や住宅、融資など、大きな額のローン審査も難なく余裕で通過します。
公務員をしていると当然のように思える上記の内容は、実は当たり前ではありません。
感覚が麻痺している人が多いですが、安定した雇用と給与が保証されている公務員は、何か新しい取り組みを始める時の最高のリスク回避になります。
福利厚生が充実しているから
大企業では福利厚生が充実していることも増えてきましたが、公務員の福利厚生には敵いません。公務員の福利厚生の例は以下のとおりです。
- 充実した休暇制度
- 退職金制度
- 厚生年金
- 共済組合
- 各種手当
- 貸付制度
- 再雇用制度
休暇や手当の種類が多く充実していることに加え、年金や退職金など、退職後の備えとしての福利厚生も充実しています。同じ年収の公務員と会社員を比較した場合の可処分所得は公務員に軍配が上がります。
公務員の仕事がつまらなくても、何か新しいことを始める時は、公務員の充実した福利厚生の恩恵をフルに受けることで有利に物事を進めることができるでしょう。
時間の確保がしやすいから
公務員は他の職種と比べて時間の確保がしやすいです。部署によっては忙しかったり、緊急対応もあったりしますが、基本的には以下の理由から時間を有効活用できる可能性が高いです。
- 土日祝日休み
- 振替休日の取得
- 有給休暇の取得
- 定時退勤のしやすさ
- ワークライフバランス推進の動き
民間企業では、休日でも顧客対応をしなければならないことがありますし、翌日以降の仕事に支障を来たす場合は遅い時間まで残業をしなければなりません。
公務員の仕事も期限はありますが、計画的に仕事を進めていれば極端に業務量が増えて自分の時間と生活を犠牲にすることはあまりありません。働き方改革やワークライフバランスの推進によって、自分の意思で時間の確保をコントロールできるようになってきています。
今後は週休3日制の導入も進んでいくため、より時間の確保がしやくすなります。
成果を上げなくて良いから
公務員に営業成績はありません。決められた仕事を淡々とこなすだけで雇用と給与が保証されています。最低限の仕事をした人と、毎日残業して徹底的に仕事をした人を比較した場合、役職が同じなら給与も変わりません。
必死になって成果やノルマを達成する必要がないため、「これくらいで良いだろう」「今日はこれくらいにしておこう」と自分で業務への熱量を調整できます。
結果的に、定時退勤や有給休暇の取得による時間の確保やワークライフバランスの充実を図ることができ、新しい取り組みを行うのに最適な環境に身を置くことが可能です。
辞めるなら次の道を作ってから辞めよう
公務員を辞めることを考えている場合、転職先を確定させておいてから辞めることが望ましいですが、まずは公務員という安定した立場を利用して以下の道を作っておいてから辞めることをおすすめします。
スキルを身に付けてから辞める
公務員の業務では、公務員以外の場面で生かせるスキルを習得することは限りなく難しいです。公務員を辞めた後もさまざまな分野で活用したり応用したりできるスキルを在職中から身に付けておくことをおすすめします。
特におすすめなのはWEBスキルで、以下のようなものです。
- WEBライティング
- SEOライティング
- WEBマーケティング
- サイト制作
- WEBデザイン
今はクラウドソーシングという、雇用契約を結ばないWEB上での業務の発注と受注のマッチングシステムを利用することで、さまざまな仕事の案件を個人が気軽に獲得できる時代です。数多くの人が副業やフリーランスとして働く中、政府も多様な働き方を推進するためにフリーランスの人を後押しする動きを見せています。
何から始めるのがおすすめ?
WEBスキルを習得する入り口としておすすめなのはブログです。ブログ運営ではライティングのスキルはもちろん、サイト制作やデザインのスキル、マーケティングのスキルも網羅的に学ぶことができます。まずはブログ運営をする中で、WEBスキルを広く学び、その中で自分に合った道に進むという人もたくさんいます。
資産を作ってから辞める
給与や雇用の面で安定した公務員を辞める場合、ある程度の資産を作っておくことで、以下のメリットが得られます。
- 経済的な安心感
- 生活水準の維持
- 自由な選択肢の確保
- 精神的な余裕
人によっては、今の仕事よりも好待遇な職場を見つけることは難しい場合があります。早い段階から資産形成を始めておくことで、生活水準を維持したままでリスクを軽減し、自由な選択肢を確保することができるでしょう。
資産はどうやって作るの?
最も安全・手軽でリスクが少なく、リターンが期待できるのはNISAによる投資信託です。もちろん、公務員にも認められた資産形成の方法の一つで、国民の約5人に1人がNISAの資産運用口座を持っています。
NISAによる資産運用は1日でも早く始めた方が絶対にお得なので、まだ始めてない人はこれを機に始めることをおすすめします。
まとめ
公務員がつまらないと感じる理由は、やりがいの欠如、単調な業務、生産性の低さ、スキルが身につきにくいこと、副業の制限などが挙げられます。
一方で、公務員の安定性や福利厚生、時間の確保のしやすさは、新しい挑戦や資産形成、スキルアップに活用できます。つまらないと感じた場合は、スキルを磨きつつセミリタイアや転職を視野に入れるのがおすすめです。
公務員という安定した立場をうまく活用し、辞める前にスキルアップや資産形成に取り組むことでリスクを最小限に抑えて新しい道を切り開くことができます。